Designer meets Designers 05

wrote2009.03.07

講演者
福井幸子((株)キノトロープ)
成川秀幸((株)プレイズム)
ウェブ商人 川島康平
堀内敬子((有)アズ・シーツー)
開催日
2009年3月2日
場所
六本木アカデミーヒルズ49 タワーホール

2番目のsessionからセミナーを受けました。

制作サイトに新規ユーザーを呼び込む新機軸

成川秀幸((株)プレイズム)

アクセスを増やすための施策の一つとして

告知サイト → 購入用サイト

「告知サイト」から「購入用サイト」へ遷移させたい場合、告知サイトのクオリティを高めることは容易に思いつくのですが、告知サイトの中身を変えることなく購入用サイトへの流入を増大させた成功例があるそうです。

告知サイト → (予約番号) → 購入用サイト

予約番号を発行することで、予約したから買わなきゃという心理をついたのでは、と分析されています。
心理はともかく、重要なのは、
「記憶に留めるちょっとした工夫」

これだっ!と共感しました。

ランディングの見直し

ASPサイトで、ランディングを見直すことができるページがあります。
それは、トップページです。

地図から検索、住所検索、フリーワード検索などいろんな検索ができる一枚のトップページをよく見かけますが、 これは利用者にとって本当に使いやすい作りになっているのか?
という内容。

ランディングの上をゆく「インテリジェンス」という考え方。
複数のランディングを一枚のページにしているイメージ。
遷移元、遷移元に利用されたキーワードによって見え方を変えるというもの。

リピーター率を向上させる現場のノウハウ

ウェブ商人 川島康平

心理学をWebに応用しましょう、といった内容でした。
個人的には、手法は分かるのですが、セミナーとしてはまったく物足りないものでした。

ザイオンス効果
接触回数が増えると親近感や好意が上がっていく現象。
例)コンビニは80%がリピート客 → そこにコンビニがあるから
Webでは...検索結果、お気に入り、RSSの充実を!
バンドワゴン
多数の人気がある、支持されているものに心惹かれる現象
Webでは...Webサイトで人気を「演出」する
親近効果
最後に提示された情報が強く記憶に残る心理現象
Webでは...サンキューページ
これはよく分かり、「はっ」っとしました。
Webでの対応は機械的すぎます。もっと言葉丁寧なフォローがあれば よりよいかと思います。
「だろう」の危険性
商品価値と情報量を比例させる(!?そう言い切れないような・・・)
情報起業家に学ぶ
セールスレターから学んでみる
  1. 問題提起
  2. 問題のあぶり出し
  3. 共感
  4. 解決方法(サービスの宣伝)
  5. 成功事例
ツァイガルニック効果
完成されたものより、未完成なものに興味を惹かれていく心理現象
Webでは...ビジュアルデザインを上手に駆使する
情報の3原則
質・量・スピード
スピードと量が質を高める

アクセスを向上させるプロのデザイン手法

堀内敬子((有)アズ・シーツー)

アクセス向上のためには、

  • ログ解析
  • アンケート、インタビュー
  • ペルソナシナリオ
  • ユーザビリティテスト

など施策は多々あるが、費用対効果を考えると導入が難しい
実は(極端に言って)、これらを導入しなくても本質的なところでだいぶカバーできる。
それは、「真剣にユーザーのことを考える
ごもっとも。

例)優秀なレクタングル広告「ピザハット」
mixiで展開。誕生日前になるとレクタングルバナーが表示される。
  1. バナー内でユーザーがアクションを起こす
  2. スペシャルサイトへの誘導
  3. クーポン発行

言うが易しですが、実物はよく考えてるなぁと感動しました。
広告色なく、誕生日をお祝いしつつ、宣伝している良例かと。

サイトにたどりついて、離脱するまでにできること

  1. [ストレス減] ファーストビューにキーワード(直帰を防ぐ)
  2. [ストレス減] 主導線の絞り込み(迷ったり、苛立ったりしたら、不必要なものを省く!)
  3. [ストレス減] 使いやすいフォーム
  4. [おもてなし] コピペできる
  5. [おもてなし] カスタマイズできる(自分で手を加えると愛着が沸く)
  6. [おもてなし] レコメンド
  7. [おもてなし] ブログで会社の社風や人柄が見える(検索されるし、「会社」と「人」ではなく「人」と「人」の付き合いになる)
 

言葉で表現できる記憶は2種類、「意味記憶」と「エピソード記憶」

意味記憶
A=B。忘れやすい、思い出すきっかけが少ない
エピソード記憶
経験やできごと。忘れにくい。思い出すきっかけが多い。

要は、エピソード記憶、感情が動くような経験を作る!!!こと。
Webは基本的に視覚のみ。リアルショップに対して不利。
そこで「おもてなし」による感動、個性、対話、気遣いを用意する。

<覚書>
記憶を固定するには記憶が肝心。公開後のキーポイントは、1、3、7。
  1. 定期購入の受付開始
  2. 定期購入のご注文締め切り
  3. 発送連絡
  4. 到着後のメール...
  5. 「〜」の秘密をご紹介します、メール